[土木系就活]建設コンサルタントへの就職について - 【転職体験談&仕事観】技術士・建設コンサルタントから異業種へ   

[土木系就活]建設コンサルタントへの就職について

 土木・建設系の大学や高専に通っている学生さんで、建設コンサルタントに興味はあるけど、仕事がハードという噂を聞いて、就職先を迷ってるという方がおられると思います。私が、学生さんからそのような相談を受けたら、「心配せずに建設コンサルタントに就職するのがいいよ!」と答えます。その理由を私の経験を通して述べます。

【時間外勤務の実態】

 私が大学卒業後、最初に就職したのは建設コンサルタント会社でした。学生の時に聞いていた建設コンサルタントの噂は、毎日残業で夜遅くまで仕事で、休日出勤もしばしばというものでした。でも、実際に入社してみると、意外と楽だなと感じました。
 残業については、急ぎの仕事があるときや年度末で納品が重なる時などは、月に50時間~100時間の時間外をやっていましたが、平常時は決してそのようなことはありませんでした。それでも30時間前後はやっていましたので、それを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれです。休日は、いざという時のために、土日のどちらかを空けておくように心掛けていましたが、実際には年度末を除いてほとんど出ることはありませんでした。

 一日で見ると、20時~21時頃まで仕事をしていることが多かったです。残業しない日もありますので、月にすると30時間くらいとなります。建設コンサルタント会社の場合、時間外業務の有無はある程度自分でコントロール出来ます。聞くところによると、月に200時間の時間外をやったなんて話しもありますが、稀なことだと思います。

 コンサルタントの仕事は、主要な検討業務は自分で行いますが、まとまった単純作業は下請け会社に外注することが出来ます。外注をうまく活用することで、自分の時間を確保していきます。
 しかし、同僚や部下が病気で休んだり、仕事上のトラブルで対応が必要になったりと、緊急対応が必要になると当然時間外業務が増えます。それでも私の場合、時間外が100時間を越えたのは、10年以上勤務していて1回だけでした。

 建設コンサルタントの仕事は、時間外業務を自分でコントロール出来るところがいいところで、土日を休むために、金曜日に深夜まで仕事したり、また今日は記念日だから早く帰りたいという場合は、代わりに土日に仕事をするといった調整が可能です。そのように考えると、一般の民間企業と比べて特別厳しいという訳ではなく、常識の範囲内ではないでしょうか。ただし、私の経験に基づいたものですので、その点はご了承下さい。

【建設コンサルタントでスキルを身につける】

 建設コンサルタント会社に入社した新入社員は、実務を通して仕事を覚えることが多いです。ほとんどの会社が、研修期間というものが無いと思います。必要な研修は、ある程度仕事を覚えてから、単発的に受けることになると思います。
 したがって、入社早々からある程度責任のある仕事に着くことになり、ちょっとプレッシャーに感じることもあるかもしれませんが、そのぶん力は付きます。めきめきと力を付ければいいのです。若いうちは覚えるのが早いので、どんどん知識を蓄えるのです。
 私は新入社員だった頃、毎日が仕事を通しての勉強でした。仕事に直結する勉強なので楽しくやれました。そして、知識を得ると今度は活かしたくなります。その繰り返しで仕事に生き甲斐を感じ、資格試験にもチャレンジしてきました。

 建設コンサルタントで実績をつみ、技術を修得し、さらに資格を取っていれば、30歳、40歳代になっても転職の道が開けます。最近は、土木系の公務員が40歳代でも募集されているケースも少なくありません。
  入社する前から転職を考えるというのは、あまり好ましくないかもしれませんが、転職を意識しておくということは、自分を強くするという点では良いことだと思います。転職を意識していれば、常にスキルアップを心がけることになるからです。

 建設コンサルタントでバリバリやってる人なら、異業種に転職したとしても活躍出来ることでしょう。建設コンサルタントで成長すれば、将来潰しがきくということです。
 逆に、新卒でゆるい会社に就職し、社外で通用するスキルを得られないまま歳を重ね、将来会社に嫌気がさし転職したいと思っても、希望する会社に採用してもらえないということになると不幸です。

 建設コンサルタントへの就職で迷いがある方、安心してその道へ進んでください。そして、めきめきと力を付け、社会の第一線で活躍していただきたく思います。
就職はゴールではありません。スタートです。
[あさりオヤジ]



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