[土木系就活]建設コンサルタントの仕事内容 - 【転職体験談&仕事観】技術士・建設コンサルタントから異業種へ   

[土木系就活]建設コンサルタントの仕事内容

 私は十数年勤務した建設コンサルタント会社を退職し、異業種に転職したものです。しかし、今の仕事でも、建設コンサルタントで培った仕事の処理力が活きているのが事実です。
 私は、建設コンサルタント会社に勤務して多くのことを学びました。その経験は自分の宝物になっています。建設コンサルタントを去った人間ですが、今でも前職の建設コンサルタント会社に感謝しているし、また今でも建設コンサルタントの仕事スタイルを崩していないつもりです。

 ここでは、建設コンサルタントの仕事スタイルについて、紹介したいと思います。ただし、私の経験に基づくものですので、全てのコンサルタント技術者に共通するものではないことをご了承下さい。

【建設コンサルタントの一日】

 建設コンサルタントの一日の仕事状況について紹介します。
 私は、いつも机の上にto-doリストを置いています。近日中にやらなくてはならないことを書き出しておいて、終われば傍線で消していくのです。建設コンサルタントでは、一人の技術者が複数の業務を担当しますので、作業はいくつも重なってきます。それを、優勢順位を付けてさばいていきます。
 多くの場合は短時間で片付くものからやっつけていくことが多いです。その方が仕事が進んだ感じがして精神的に落ち着くからです。リストには、いつも510件の仕事が書いてあります。些細な事でも書いておかないと、ついつい忘れてしまうからです。
 リストの内、半分以上はすぐに片付く作業なのですが、それでも、その半分が片付くのが夕方頃になることが多いです。作業に集中できれば、2時間で終わる内容でも、電話やメール対応、上司や部下とのやり取りなど、色々やりながらの作業になるので、気がついたら17時という状態が多いです。
 そこから、残りの重たい作業に取りかかると、時間外に突入し、一日の仕事が終わるのが21時になったりするのです。時間外に突入すると、電話やメールが減るので作業に集中出来ます。昼間の倍くらいのスピードで作業が進みます。

 先程から、作業の話ばかりしていますが、コンサルタントの仕事の本質は作業を片付けることではありません。重たい作業やまとまった作業は外注すれば良いのです。
 では、何が本質かというと、to-doリストには上がってこない電話やメールの対応だと私は考えます。しかし、その電話やメール対応にも作業がついてきます。説明資料を作ったり、調べ事を行ったりと。結局、それらの細かな作業が建設コンサルタント技術者の仕事の大部分を占めることになります。

 電話やメールの多くは、発注者や下請けさんからの問合せです。発注者からの問合せに対しては、迅速かつ的確に対応することが求められています。下請けさんからの問合せに対しても、迅速に対応することが必要です。それによって自分が発注した仕事が少しでも早く完成することに繋がるからです。

 建設コンサルタントの技術者は、常に5本くらいの業務を動かしています。電話やメールの問合せだけでもかなりの数です。その対応を行いながら、業務報告書の取りまとめや下請けさんから上がってきた資料のチェックなどを行っています。また、発注者への説明を行う為には、検討した内容や計算結果などを把握(勉強)する必要がありますので、そのための時間を確保する必要もあります。
 そのように考えると、建設コンサルタントの仕事がひどく忙しく思えるかもしれませんが、実際には段取りよくさばくことにより、自分のペースで仕事ができるものです。

 時間的な拘束で比べると、ゼネコンや建設会社の技術者よりも軽いかも知れません。建設会社に勤務する知り合いから聞いたことがあるのですが、昼間は現場管理で外に出ていて、夜になって会社に戻ってから内業を行うので、時間外は毎月50時間以上になるということでした。

 建設コンサルタントがキツいと言われる理由は、多くの仕事を段取りよくこなさないといけないことにあり、強い精神力と高い思考力が必要になるからだと思います。やり方次第で、自分のペースで仕事が出来ると申しましたが、その仕事の量は膨大で、集中力を高めてさばいていかないと、どんどん仕事がたまっていきます。
 しかし、コンサルタントの仕事は成果がはっきりと見えるものですので、仕事にメリハリをつけて、早く帰れる時には帰る習慣をつけてリフレッシュを図り、段取り良くこなせるようになれば、やりがいを感じることの出来る仕事です。


 ひと仕事終えたときのビールは最高です!
[あさりオヤジ]


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